先日「燕がやってきました」とお伝えした、あの巣を覚えていますか。
ポストの上の小さなおうちに、ついに新しい命が生まれました。
卵だったあの場所に、今は黄色いくちばしがいくつも並んでいます。
前回のお話を読んでくださった方は、その続きとして。はじめましての方は、まずこちらからどうぞ。
関連記事:Fortune innに幸運を運ぶ春の小さなお客さまがやってきました
卵から、ヒナがかえりました
抱卵が始まって、だいたい2週間。ある朝のぞいてみると、巣の中の景色がすっかり変わっていました。
生まれたてのヒナは、まだ目も開いていません。
頭は小指の先ほどの大きさで、うっすらと産毛が生えているだけ。
産毛だけでは体温を保てないので、親鳥が卵のときと同じように、そっと包んで温めます。
あんなに小さかった卵から、本当に命が出てくる。
何度見ても、見上げるたびに胸がいっぱいになる瞬間です。
日に日に変わる、ヒナの姿
燕のヒナの成長は、とにかく早い。数日のぞかないでいると、「え、もうこんなに?」と驚かされます。
黒い羽が生えはじめる頃
孵化から10日から2週間ほどで、これから羽になる黒い点々が体に見えはじめます。
今、巣の中のヒナたちはちょうどこの段階。
黒っぽい羽軸と、ふわふわの産毛が混ざった、なんとも言えない姿です。
まだほとんど動きませんが、親の帰る羽音や物音にはちゃんと反応します。
黄色いふちどりのくちばしを、いっせいにこちらへ向けてくる瞬間がたまりません。
巣のふちから顔をのぞかせる頃
さらに育つと、ヒナは巣のふちにアゴをのせて、親の帰りを待つようになります。
このころになると、巣の下からでもヒナの顔がはっきり見えるように。
インターホンの上をふと見上げて、小さな顔と目が合う。
お客さまが思わず足を止めて、スマホを向けたくなる時期です。
朝から晩まで、休みなしの親鳥
この時期、いちばんの働き者は親鳥です。
見ていると、頭が下がります。
子育て中の親鳥は、1日に13時間ほど飛び回り、1時間に40回ものペースでエサを運んでくるそうです。
ヒナ1羽が食べる虫の量は、1日でおよそ100匹。
それが何羽分にもなるのですから、親鳥の忙しさは想像を超えています。
蚊やハエ、アブといった飛ぶ虫を、飛びながらつかまえてくる。
燕が「益鳥」と呼ばれ、古くから人に親しまれてきた理由が、子育ての姿を見ているとよく分かります。
可愛いだけじゃなく、本当にたくましい。
巣立ちまで、あと少し
孵化から巣立ちまでは、およそ3週間。たくさんのエサを食べて、ヒナは親と同じくらいの大きさまで一気に育ちます。
巣立ちが近づくと、親鳥は少し離れた場所からヒナに鳴きかけたり、巣の周りをホバリングしたりして、外の世界へと促します。
巣立ったばかりのヒナは地面には降りず、不器用に羽ばたいて電線などにとまり、しばらくは親からエサをもらいながら飛ぶ練習を続けます。
その一部始終を、玄関先で見守れる。
これは今この時期、Fortune innに来てくださった方だけの特別な光景です。
ひとつだけ、お願いがあります。
ヒナと親鳥が驚かないよう、巣には決してお手を触れず、少し離れたところからそっと見守っていただけますと嬉しいです。
幸運の燕と、出世の鯉と
前回もお伝えした通り、Fortune innには燕のほかにもう一つ、縁起物がいます。
立身出世の象徴、鯉です。
空には幸運を運ぶ燕の親子、水辺には登竜門の鯉。
小さな命が育っていく春から初夏の今だけ、ふたつの縁起物が同じ場所でそろいます。
燕が縁起の良い理由や、巣を玄関先に作るわけについては、前回のお話に詳しく書いています。
あわせて読むと、ヒナたちの観察がもっと楽しくなるはずです。
関連記事:Fortune innに幸運を運ぶ春の小さなお客さまがやってきました
巣立ちの瞬間に立ち会えたら、それはきっと忘れられない思い出になります。
今だけの春の物語を、Fortune innで一緒に見守りませんか。
ご予約
ご予約は下記の外部予約サイトよりお願いいたします。
お問い合わせ
道に迷われた場合や、アクセス・チェックインについてご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
対応時間 : 月〜金10:00-17:00
土日祝日休業